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Spring/Summer 2027 Collection「Natural Born Nomads」

Natural Born Nomads

誰にも縛られず、群れず
すべて自由な意志で“自分”は走るーー
現代のランナーのためのコレクション

 

久保です。

yoshiokubo Spring/Summer 2027のコンセプトは上記の通り「Natural Born Nomads」に決めました。まだほとんどの洋服が製作中なので、服についての詳細は次回たっぷり語るとして、今回はなぜランナーのためのコレクションにしたのか? 現代のランナーとは? 久保流のランニングの楽しみ方など、コレクションの根底にあるアイディアの源泉にまつわることについて語っていきます。

“ランニング”をテーマにすることを決めた瞬間

前シーズンのテーマは、「BEYOND RUNNING~日常という“誰とも違うロングトレイル”に相応する服を提案するコレクション~」。街中に馴染むスポーティな洋服、だけど「走りたい」と思ったらその瞬間からランニングを楽しめる服を提案しました。

ショーでもそのイメージで、ランウェイをランニングするような見せ方をし、多くの方に興味を持っていただけたと思っています。

そして、Spring/Summer 2027

2シーズン連続で同じテーマを掲げることはこれまでなかったのですが、やはり今回もランナー(それも街中にいるランナー!)に向けたコレクションを展開することにしました。

きっかけは、ロサンゼルスの海岸沿いで見たあるシーン。

僕が歩いているそばをボロボロの車が通り過ぎたかと思うとキュッと停車して、中からヒッピーみたいな格好の若い男性が降りてきたんです。そして、本当に自然な流れでそこからサクサクとランニングを始めたんです!

その肩の力が抜けた、「今これがしたいので自分はこれをする」「走りたいから走るんだ」という、いかにも誰にも縛られずに自由意志で日常を過ごす姿があまりにも格好よくて、「こういうランナーの服を作りたい!」と思ったのが始まりでした。

現代のランニング文化とそれにハマる服とは?

ロサンゼルスで見た若い男性の何者にも縛られない、ある種ノマドな生き方――それに触発された今回のコレクションですが、最近は、「よし、走るぞ!」と準備をして本格的に走る習慣をスタートさせる人たちだけでなく、もっと柔軟にランニングを楽しむ界隈があるように感じています。

実際にランイベントを主催するような方々とお話しをしていてもみなさんとても大らかで、どんなランの楽しみ方もウェルカム! といった懐の広さを感じもします。

そういう型にハマらない雰囲気は心地よくて、今回の服づくりでもそういう空気感とシンクロするような「ランナーっぽくない服だけど、でもベースはランナーのイメージ」という「実物を着てみないと言わんとしていることがわからない!」という服に仕上げる予定です。

例えば、最近の夏の定番ショートパンツでも、ランニングで求められる機能はありつつ、普段からも着られるファッションとしても着こなせるもの。そんなイメージです。

もうひとつのアイディアピース

ロサンゼルスのノマドな男性のエピソードだけでなく、もうひとつアイディアピースになったものがあります。

それは、映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』という1994年公開のアメリカの作品で、ここで内容には触れませんが、とにかく作り込みがオシャレ。映像がかなり実験的で、いろんな意味で話題を呼んだ作品です。

これを思い出して久しぶりに見て、「born(骨)」というワードに妙に惹かれたんですよね。で、それがなぜか考えを巡らせると、前回のコレクションの時からいろんなランニングに関する本や資料、人の話を聞く中で、「走る時に、とにかく骨は大事」というのをインプットされていたからだ、と繋がったわけです!

そんなこともあり、今回のコレクションでは「born(骨)」をキーにして、いろんなところに潜ませています。コレクションを発表するのは8月下旬の予定ですが、ぜひ「どう骨が表現されているか」にも注目してもらえたら嬉しいです。

久保流のランニングの楽しみ方

さて、ここからはちょっとコレクションとは離れますが、僕なりのランニングの楽しみ方に触れていきたいと思います。

元々、汗をかくのが好きでサウナにハマっていた僕ですが、その興味がランニングにも広がっていったのは、「サウナに徒歩で通うようになったから」というごく小さな日常の変化からでした。

そういう習慣について知り合いに話していたところ、「久保さん、もしカロリー消費目的でウォーキングしているつもりなら、20分以上動かないとカロリー消費になりませんよ」と言われて刮目し、20分歩くのが走るようになり、時間もだんだん伸びて今は2時間半になっていた、という流れです。

たまに駒沢公園を走ることもありますが、基本的にはジムで走るのが好きで、トレッドミルで2時間半ひたすら走っています。

この時、何もせずただ走るのも退屈なので何の気なしに見始めたのが昔の映画で、最近では見たい映画があれば「ジムに走りにいきたい!」と思うようになっているほど。

結果、ランニングもしたいし、映画も見たいし、という究極に自由なスタイルが僕のランニングの楽しみ方になっています。

ランニングの時に見るのはだいたいスポーツ系とかアクション系とかで、コメディとかではないのが最近の傾向です。本格的なランニング愛好家には「それはちょっと」と思われるのかもしれませんが、幸い僕の周りのランナーたちはこれもひとつの姿と思ってくれているし、「今度一緒に走りましょう! 久保さんのペースに合わせて走るし、僕らはただ走りたいだけなんですよ」と言ってくれているので本当に受け入れられている感があります。

僕の今回のコレクションの服たちもそういうふうに、今日はファッションとしてこれを着るし、今日はちょっと走るのにテンション上げたいからこれを着るし、というように、その時々の気分に合わせて着こなしてもらえたらと思います。

そして、これまでランニングに触れる機会がなかった、あるいは、「ランナーのための服って言われるとちょっと自分ってハマらないかも」という言葉が頭によぎった方も、今回のコレクションやここでのエピソードをきっかけに「自分もランニングしてみようかな」とか「ランニングっておもしろいのかも?」と興味を持ってもらえたらそれも嬉しいです。

次回は「yoshiokubo Spring/Summer 2027の服のおもしろいところ」を詳しくお伝えする予定です。

どうぞお楽しみに。

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