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久保のお気に入り~RUNNER JACQUARDシリーズ~

久保です。最近Instagramで服について語った動画を投稿したのですが、思いの外たくさんの反応をいただけてありがたい限りです。

せっかくなので、今シーズンのアイテムについて、もう少し詳しく語っていきます。

yoshiokubo FALL/WINTER 2026のスペシャリティはコレ!

毎シーズン自信を持ってイチ押しを揃えて発表しているのですが、その中でも「特にこの服にはyoshiokuboのエッセンスが詰まっている」というスペシャルなアイテムがあります。

今シーズンでひとつ挙げるなら、RUNNER JACQUARDシリーズがそう。
ランナーの群衆を織り込んだ印象的なオリジナルのゴブラン生地をベースに、ブルゾンとワイドパンツを出しています。

どこらへんがyoshiokuboらしいか?
ここから解説していきましょう。

写真の生地はまさに今シーズンのコンセプトである「BEYOND RUNNING」から発展させて描き出したオリジナルのテキスタイルで、シーズンの服作りに着手するにあたり一発目に思い浮かべた景色を落とし込みました。

圧倒的な数のランナーの集合体が一方向にザーっと走っているあの一種の怖さというか、ギョッと目を見張るような雰囲気が持つ面白さ––。
それを、一部はぼかしたり一部はピントをしっかり合わせたりすることで遠近感を出してカモフラっぽい感じにして、洋服として身にまといやすいようにしているのがこの生地の特徴です。
多分こういった表現をした洋服って誰もやっていないと思っていますし、街中でパッと目に入った時にすごいアート性を感じてもらえるんじゃないかな、と思っています。

僕がこの生地に求めたイメージを現実化させるために採用したゴブラン織りという表現は昔から気に入っているもの。
ゴブラン織りについて解説するにはジャガード生地との比較がわかりやすいかと思うのですが、ジャガードって縦糸と横糸で織る際に狙った図案に合わせて糸飛ばしながら仕上げるんですね。ゴブラン織りも基本は同じなのですが、ジャガードに比べるとその織り目がより目に見えやすく、クラフトな雰囲気というか、アナログチックな見え方になるという特徴があります。

さらにRUNNER JACQUARDシリーズの生地はオリジナル生地だからできる「こうしたい」が詰まっていて、例えば生地をよく見てみると、一部は糸が僅かにたゆんでいたり、織りのリズムが変則的になっていたり、というところがあります。
そういう表現の細かいこだわりの積み重ねが、「昔のドット絵みたいな懐かしさ」を醸し出し、キリッとしつつあたたかみも欲しいという秋冬の服に求めるトーンに応える仕上がりになっていると思っています。

ブランドを象徴するRUNNER JACQUARDのブルゾン

RUNNER JACQUARDシリーズの中でもブルゾンは特に目を惹くようで、先行販売の時にいろんな方に手に取ってもらいました。

肩線の位置をやや後ろに配置して腕を前方に動かす動作時に袖が引っ張られにくい設計にして、着用時の動きやすさを向上させるようなスポーティな洋服に求められる「着心地のよさ」はもちろん、yoshiokuboらしく“目立たないけどしっかりポケットがある”というギミックで「手ぶらで歩ける身軽さ」を実現し、さらにファスナーもストリートスポーツの場面に合うようなリーンなものを選んでいます。

何より“らしさ”が詰まっているのは、立ち襟の角度!
横から見た時の顔の輪郭とかが凄いかっこよく見えるようなパターンにはかなりこだわりました。

襟から胸元にかけてもミニマムを極めたシルエットになるようあえて一般的な描き方とは違う、斜めの切り替えを体の中心部に向かって収斂させるような流れにして目の錯覚を狙いました。フロント部分はコンパクトにしている一方で、袖はやや大きなシルエットにしたのも自分たちのブランドを表現する上で特徴的な要素。
こういうのが組み合わせることで、「これは久保が作った服だな」と一目見てわかってもらえるようになっていると自負しています。

この服、こうして説明していても改めて「やっぱりこれが一番気に入ってるな」と自分でも思える一着です。
セットアップで着こなしてもらってもいいし、ブルゾンだけ、あるいはワイドパンツだけをデイリーに着回してもいいし、いろいろ楽しんでもらえると思います。

RUNNER JACQUARDシリーズ>

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