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ランウェイショーの裏側

こんにちは、久保です。今回は先日行った「yoshiokubo」の22年春夏コレクションのランウェイショーの裏側についてお話します。



何回か前にも書きましたが、

■女性もハマる、傑作完成の予感

今回のショーは自分史上初めて、女性モデルを使ったのがエポックです。最近はモデルの選び方も変わってきていて、健康的な体型のモデルを選ぶコレクションブランドなども出てきました。

自分の場合はブランドがブランドなんで、迫力のある子に着せようと思い、男性モデルに負けない“強め”の女の子を探しました。それだけでなく、髪色や顔つきなど和の要素があることも大切。割とぴったりの方に参加いただけたのではないかと思います。

スタイリング今回新しく、三田真一さんに依頼しました。自分でやると同系色で合わせがちですが、三田さんはビビッドな反対色とか全く異なるアプローチで組んでくれて、メンズを違和感なく女性に着させるという難問を軽くクリアしてくれました。さすがです。


ショーはわずか10分弱ですが、ご覧になって気付いたことありませんか。これに気付いたら中々の目をお持ちだと思うのですが、実は、ショーピースの色が登場モデルごとに、赤のグラデーションから、黒っぽくなり、ビビッドな色、ブラウンからダーク系などとなってショーが進んでいっているのです。

なぜ、こんなことをしているのかと言うと、32ルックとは言え、観ていると飽きてくるんですね。最初のルックはもちろん一番大事なので僕らも考えて選ぶのですが、だいたい僕の経験では3ルック目で一番目を大きく見開いてみてくれている。

4、5ルック目は「はいはい」って感じになるから、またその後に印象に残るポイントをつくって10ルック目にバーンって感じで山場をつくるのです。ポイントは、色味だったりモデルだったりディテールだったり。女性が続くと「また女性か」と思われるから男性を出すとか。ランウェイショーは「10分間のエンターテインメント」でもあるので、飽きさせない構成が必要なのです。

今回、自分が気に入っているのは色味ですね。特に全身赤とかこれまでのコレクションでもそうですが、自分では絶対やりませんからね。上手くハマっていると思いました。

モデルも多様性の時代。外国人やLGBTQの子はもちろん、誰一人同じではない独自の個性や感性を持つ子がキャスティングできたのも面白かった。彼らのおかげで「東京でもかっこいいショーができるやん」って思ったから、東京でも継続しようかなと考え始めたくらいです。

今回のショーで評判が良かったのは、次の3つです。

前身頃に手をプリントしたもの

ペイズリーのシャツ

バンブーカモのアウター

前身頃に手をプリントしたものは、モナリザの手で将棋を指しているイメージです。後ろ身頃にプリントしたタイプもあります。このシーズンのアクセントだったので目立っていたのもあるでしょうけど、人気でしたね。

緑のペイズリーのルックが気に入っているのは、僕らが展示会で合わせていたコーディネートとは違うやり方でみせている点です。やっぱりショーはクリエイティブな要素が強いですから、企画チームの意図とは違うあわせでも全然いいんです。実際、自分もすごく新鮮に感じましたから。

展示会では、エンドレスなペイズリー柄のスカーフを襷(たすき)のように前後を渡らせるみせ方をしていましたが、ショーでは首に巻かせてました。三田さんのアイディアですがすごく面白かったですね。

バンブーカモは、その名の通り、バンブー(竹)をモチーフに使ったオリジナルのカモフラージュ柄です。人気の理由は着やすさですかね。紫とカーキを用意しているのですが、あまりカモ、カモしていませんし。でも、よく見たらバンブーだけど、カモっぽくみえる。竹なんでどこかにパンダを隠しておきました。ぜひ探してみてください。

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