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転んでも立ち上がるアレの話

久保です。今日は「絶対一度は見たことあるけど、案外その由来や意味を知らないもの」について書きます。 取り上げるのは「ダルマ(達磨)」。なんでかと言うと、yoshiokuboオリジナルのダルマを作ったからです。 

■ダルマを選んだ理由

さて、僕がここ数年、日本とか和とかいうものに全く知識がないということに気付き、色々と調べ知りながらクリエーションにも取り入れているという話は何度か書きました。 今回取り上げる’yoshiokubo daruma’もその延長線上にあります。 (関連記事:“洋”服の世界で問われたWho are you?

高校生の頃でしたか、ずいぶん昔ですが民藝運動について書かれた本を読んだことがあります。日本のデザインというものがここから始まった、みたいな記述があってすごく興味を持ちました。「用の美」という日本らしい発想で、いわゆる民芸品なんかもその範疇に入ります。

ダルマといえば、こけし同様、温泉旅館や土産物屋で見るぐらいでしたが、転んでも起き上がるというのが自分っぽくて好きですね。ちょっと思い出しましたが、祖父がこけしを集めていて、たくさんのこけしを前に子どもながらにめっちゃ怖かったのを憶えています。

■ダルマの意味

ダルマの産地と言えば群馬です。昔風の地名で言うと上州なんで、「上州ダルマ」とも呼ぶそうです。自分は群馬に知り合いが多いので、人づてにダルマ職人を紹介してもらいました。「茂田ダルマ」の茂田さんという方で、彼に頼んで今回の僕のダルマを作ってもらいました。

あがってきたダルマを見てびっくりしたのはデザインの再現性です。僕が出したデザイン画そのままのが上がってきたんです!めちゃくちゃ忠実ですよ。

今回作ったダルマにも入っていますが、白い目の周りの縁取りのような絵柄ってありますよね。あれ、何かわかりますか? よー見ると「ほほーん」と思いますが、眉が鶴で、口髭が亀なんです。鶴は千年、亀は万年で長寿を意味し、鶴は夫婦仲の良さもあらわすそうです。もちろん僕のダルマにも描き込んであります。

ダルマの色にも意味ごとに色々あって。赤は家内安全とか開運吉祥、青が学業や才能の向上、黄は金運や幸運の向上とか夢の実現などなど。他にも黄緑やオレンジ、金銀、白黒、くすんだブルーや青空色、ピンクなどがあってそれぞれに意味合いがあります。

■ダルマにもyoshiokuboらしさを

その中でも使われていない色を探したのがこのモスグリーンです(緑もありますがちょっと違う)。僕のデザインアイコンとでも言っていい「バイアス」を身頃に通してyoshiokuboらしさも出しました。艶ありと艶消しを用意しましたが、これから毎年ひとつずつ出してシリーズ化していくつもりです。

・Special Thanks:茂田ダルマ

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