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ファッションデザイナーと洋服のリメイク・アップサイクルの話その2

前回の「ファッションデザイナーと洋服のリメイク・アップサイクルの話」では、洋服のリメイクにまつわる思い出話と、その流れから「【1名様限定】既にお持ちのyoshiokuboの洋服をデザイナー久保がリメイクいたします」という企画の紹介をしました。 2023/9/1(金)23時59分までご応募受付中で、この記事の下にも応募フォームを設置しています。そちらもぜひチェックしてくださいね。

さて、今日ももう少し僕のリメイク・アップサイクルの思い出を披露したいと思います。

●「リメイク」の可能性に気付いた話

NYCで修行していた頃のこと。大げさではなく本当に、NYC中の生地屋さんに足を運んでは、そこにある生地を触りまくり、ボスの求める生地を買い付ける日々を過ごしていました。この経験は自分の生地に対する“引き出し”を増やすことに繋がったと思っていますし、当時はそうしようと躍起になっていました。

そんな中で出会ったのが、綿100%迷彩柄の生地です。

しっかり厚手で「これぞミリタリー」というような迷彩柄の生地は買い付けの対象ではなかったのですが、「これで自分用にパンツを作ってみようかな」と思い、自腹購入することにしました。当時から自分で着る服は自分で作っていたんですよ。

で、その生地のまま服を作ってもよかったのですが、「何となく芸がないなぁ」なんて思って、オーバーダイ加工を施すことにしました。 オーバーダイとは、元々染めてある生地を脱色することなく色を重ねて染める加工のことで、染め直しとは違った独特の雰囲気が出るのが特徴です。今回の場合なら、遠目で見ると単色だけど、近くで見るとなんとなく迷彩柄が分かる、というような仕上がりになるはずでした。

ちなみに、「yoshiokuboの2024 Spring / Summer」は、「とにかく『なにものかわからないから、目を凝らしてはっきり見たい』という気持ちを掻き立てるような服ーー」をイメージしたのですが、その発想の片鱗みたいなものがこの時にすでにあったと言えるのかもしれません。

閑話休題。くだんの迷彩生地は黒を重ね染めしていい感じに仕上げる予定だったのですが、当時はまったく染めの知識なんてないし、アパートのキッチンで寸胴鍋を使って染めたものだから、結果的には濃いこげ茶みたいな色になりました。 狙っていたのとはちょっと違ったのですが、これはこれで迷彩と同系の濃色のオーバーダイになったことで、凄く迷彩柄が生きたデイリーユースしやすい仕上がりに! 出来上がったパンツを履いて街を歩いていると、いろんなひとから「そのパンツいいね! どこのブランド?」と話しかけてもらえるほどでした。

この体験は自分にとって物凄くいい発見であり、リメイクへのイメージを変え、クリエイティビティの可能性に気付くことにもなりました。

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