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中国のはなし

久保です。こんにちは。今日は中国の話です。 隣国であり、経済成長著しい国ですから僕らにとっても大きな存在ですが、ビジネスの話はまた別の機会にして、今回は自分の雑感をお話しします。 あくまで自分の体験を踏まえたものなのでその辺りはお含みください。

僕が初めて中国に行ったのは80年代の中頃、高校生の時です。祖父が旅行好きだったこともあり、三世代で家族旅行をしました。 そこで自分が目にしたのは、今の姿からは想像も出来ないほどの”ド田舎ぶり”で、首都・北京ですら天安門広場の前は自転車だらけ。車はチョロチョロ走っているぐらいでした。その時はまさか今のような成長を遂げるなど、考えられませんでした。 2018年の街の様子


それから、ずいぶん経ち、ニューヨークから日本に戻ってきて何年か後の2011年に2回目となる訪中を果たしました。 「yoshiokubo」をたくさん買ってくれていた北京のセレクトショップのイベントがあり、招待されたのです。3泊4日の旅でした。同じく呼ばれていたデザイナー、「factotum」の有働(幸司)さんと「somarta」の廣川(玉枝)さんも一緒でした。 当時の中国crew


イベントが終わったあと、観光で万里の長城に連れて行ってもらったのですが、普通は歩いて登るところを車で行けるギリギリのところまで連れて行ってくれました。 運転手が外に出て、自分が着ていたボーダーのポロシャツを脱いで警備員みたいな人に渡していたから「なんやろ?」と思っていたのですが、後から考えると”袖の下”というヤツだったんでしょうね。車が通れないところまで通してもらったのはそのおかげやったわけです。

日本に帰る前の晩も接待があり、ホテルの部屋に帰るとウィスキーのボトルが10本ぐらい並んでいて、サイコロを転がして順番に飲む、という無茶な飲み方をしました。 中国も景気が絶頂に向かう頃でしたから、まさにバブルの雰囲気。ドラマみたいでしたね。 滞在ホテルからの眺め


そのおかげで翌朝しっかり寝坊して飛行機に乗り遅れそうになりました。別の日には現地では高額の6000円ぐらいのマッサージに行き、踵の皮をこそぎ取られて酷い目にあったのは苦い思い出です。そんなふうに、まーとにかく初めて行った中国とはえらい変わりようで、国の勢いを感じたことを覚えています。

初めて行ってから10年おきぐらいに中国を訪れていることになりますが、時系列で体感した中国は(僕が言うまでもないですが)すごい成長スピードで、日本とは比べ物にはならない、と思ってます。 デジタルが社会に実装されるスピードもそうですし、建物などのインフラもそうです。完全に日本は遅れをとっています。



2017年からの2年間、計120日間ほど、中国の会社の仕事で上海に滞在しました。詳しくは、うちの河野君の回(久保嘉男はエネルギーの塊)を読んでもらいたいのですが、なかなかの体験でした。

中国に対しては色んな人が色んな事を言っているので、僕も自分なりに感じた事を言いたいと思います。実際に120日間、現地で働いた経験で言えば、もちろん国籍も習慣も異なりますが、「みんないい人」と言うのが実感。気が利く人も普通にたくさんいますしね。

例えば、仕事をしていた中国の会社で僕らの仕事のまとめ役みたいな女性が居たのですが、僕らが知らない中国のアートを教えてくれたり、文化施設に連れて行ってくれたり、色々とお世話をしてくれました。仕事場とホテルの往復ぐらいしかなかったのですごく助かりましたし、直に色々と話をすることで中国や中国人のことも分かってきました。

ここ数年、自分が「和」とか「日本」といった自国の文化に興味を持ち、掘り下げれば掘り下げるほど、中国に繋がっている事を改めて知りました。着物しかり、寺社もしかり。最初に行った時からあまりマイナスだったりネガティブだったりという感情はなかったのですが、調べたことでさらに中国に対する親しみや良い感情が補強されたというか…。

話は少し飛ぶかもしれませんが、唾液でDNAを調べると自分のルーツが分かる、という検査キットがあるので昔調べたことがあります。僕のルーツは遠く辿ればミャオ族と中国人でした。ミャオ族は中国とかラオスとかベトナムなんかに住んでいる民族です。

ミャオ族のある少女の写真見たら、うちの娘にそっくりでしたしね(笑)。どうせ日本人だって色んなところにルーツを持っているのだから、みんな一度調べてみたらいいんじゃないでしょうか?そしたらもう少し、国や民族などの違いに対しても鷹揚になれるんちゃうかな、と思ったりもします。

そんな中国で僕が唯一ちょっとしんどかったんは、食事です。上海の高級中華料理店に連れていってもらった時も合わなかったですねえ。街の普通の店とかでもダメです。同行していた河野君は繊細そうに見えますがまあまあのチャレンジャーでなんでも食べてましたけど、自分は和食を食べたくてずっと日本料理屋を探してました。

中国ではまだまだですが、随分前から「yoshiokubo」も販売されていますし、あれぐらいのデカい市場なんで、頑張って自分のブランドをもっと知ってもらいたいなと思っています。

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