久保です。2024年の夏は、渡米したり、20周年を記念した一夜限りの特別なショーの準備をしたり、特別展「LOVE ファッションー私を着がえるとき」参加に向けた打ち合わせなどなど、慌ただしい日々を過ごさせてもらいました。
そんな中で僕にとって息抜きの時間になったのが「サ活(サウナ活動)」のひと時。今日はこの話をしていきます。
久保嘉男流のサ活
もともとそれほど熱心なサウナーではなかった僕ですが、どハマりしたのは知人から“正しいサウナの作法”を教えてもらってから。
今では、10分ほどサウナに入ってからサッと汗を流し、グッと1分冷水浴して休憩してからまた入る、をだいたい3セットくらいこなしています。
熱さでジワジワと汗が吹き出てきてから耐えられるギリギリのところまで我慢した後にキンっとした冷水に入るーー。
その落差というか、緊張と緩和のような感覚がたまらなくて、1回目は興味本位だったのが2回目からは本当に「ハマる」という感覚で通うようになりました。
僕がよく行くサウナではTVも音楽も流れておらず、目に入る情報もなく、ただ自分に向き合うというか、漠然といろんなことを考えられる環境が整っています。最近はスマホが手元にない環境なんてそうそうないので、考え事に没頭できるのはサウナの魅力のひとつと言えるかもしれません。
昔、ドクター中松氏が「水の中でアイディアを練る」といったことを話していたのを聞いたことがあるのですが、僕の場合はサウナでそれと似た体験をしている、という感じです。
ファッションデザイナーが考えた本気のサウナハット
「サ活」をしている間はファッションのことを考えないかというと、もちろんそんなことはなく。周囲の人たちが被っているサウナハットを目にするたびに「なんかこれじゃないなぁ」なんて思っていました。
じゃあ、なにが「これじゃない」のか?
サウナから出て汗を流し、冷水浴をする前に体を拭いている時に「タオル足りへんなぁ」と思ったその瞬間にひらめいたのが、「何回でも体を拭けるタオル地で、タオルのように使えるサウナハットを作ろう」というアイディアです。
こだわったのはハットの形ではなく素材。
競泳選手たちが使っているセームタオル(プールタオル)と同じ吸水超速乾の生地を使うことで、サッと水に潜らせて絞るとタオルのようにやわらかく体を拭くことができ、洗えばすぐ乾くので何度でも使える、という「サ活の時にほしいアイテム」を生み出しました。
セームタオルの生地は乾いている間は羊皮紙のようにゴワゴワなので縫製のハードルが高く、製品化できたことも含めて今回の「Dry ハット」は発明だと思っています。
タオルのように使えるので洗濯物も少なく済むし、すぐ乾くから明日もサウナに行きやすい、という意味でもサウナ愛好家の方にぴったりでしょう。
「Dry ハット」を見る>
ただ、使ってみると一般的なサウナハットとの違いを感じる部分もあるかもしれませんし、なにより“あまり馴染みのない生地”を使っているので初見のひとはびっくりするかもしれません。
サウナで考えたサウナアイテムたち
せっかくサウナハットを作ったのだから、それに関連するアイテムも作ってカプセルコレクションのように提案したくなるのがファッションデザイナー。
そこで、サウナに入っている間おしりに敷くマット「Dry マット」や、時間管理をするためのバンド・サ活のあとの1杯が現金でしか買えない場合に備えたコインケース・キーホルダーをセットにした「サ活セット」、ほか、小物類なんかも作ってみました。
もちろんサウナウェアも!
今回サ活用に作ったのは、「サウシロTee」「Dry パーカー」「Dry ハーフパンツ」「Dry ロングパンツ」の4点。
たとえばリゾート地のロッジからアウトドアサウナに向かう時などは、水着着用が原則だったりするもの。ただ、森の中で海パンになるのは雰囲気的にも違う気がする…。
ということで、もっと快適に過ごせるように考えたのが、「Dry パーカー」「Dry ロングパンツ」です。
ワッフル地のサーマルニットを用いているので、しなやかなストレッチ性とキックバックの良さからくる心地よいフィット感があり、吸水速乾、UVカット、ウォッシャブル対応と扱いやすい仕様になっています。
「Dry パーカー」と「Dry ロングパンツ」はアームホールの下を開閉できるようにしているので、ここを開けるとサウナから出てきた瞬間に感じる風がいつも以上に涼しく感じられるのもポイントです。
また、「Dryハーフパンツ」は、「サウナ内で海パンを着ていると汗でペタペタと肌に張り付いて嫌になる…」という感覚を軽減できるようサウナ内でも着られるし、そのまま冷水浴に入れる仕様にもなっています。
アイテムは11月11日(月)から順次発売中です!
販売情報は公式SNSで告知しますのでぜひこの機会にフォローを。
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サウナにハマったファッションデザイナーがサウナに入って考えたサウナアイテムは、サウナ好きはもちろん、これからサウナを始めてみようというひとにも良さを感じてもらえるはず。
ぜひ手に取ってもらえればと思います!